感覚の再現:今日の理解
2006.03.15 Wednesday 02:52
さて,「感覚の再現」とはすなわち過去の感覚を今あるかのように脳裏に再現すること.心から演じればそれらしく見えるという.
それは何故なのか.ここで以前のキーワード「観客も自分の体験で物を見ている」ということを思い出そう.役者の演じる役と同じ体験をした観客が,同じ感覚を再現した演技を見てそれらしく思うということは,同じ状態で物をみたら人は大体同じ感覚を持つという主張が前提にあるとおもわれる.
つぎに「同じ状態」というところを考えてみる.人間は情報理論で言うところの無記憶ではないから当然過去の経験やその結果として得られる現在の感情によって表現は左右され,観客はその出力たるところの演技表現を持って内部の状態を推測する.なりきって振る舞えばそれらしく見えるということは,重要なのは表現そのものではなく表現の裏にある内部状態であるということなのだろう.
出力Y=f(A,X) : 入力A, 内部状態Xとしたとき,最初に挙げた「感覚の再現」はA,Xが既知の時にYは同じ,すなわち観客と役者でfは同じということ.次の「観客は自分の体験で物を見ている」とはXが既知ならばAとYの関係は同じということ.それが任意のXについて成り立つのだからf全体に渡ってfは同じであるということ.
と,自分でもびっくりだが異なるテーマと思っていた2つは数学モデルとして表してみると実は同じことを別の言葉で述べていたに過ぎないのだ.なんだなんだ.
ここで終わろうと思ったが,最初の問いかけ「何故なのか」の答えが書いていなかった.「心から演じればそれらしく振る舞える」とはX^が真の値Xに近ければ対応するY~が真の値Yに近づくということ.そして感覚の再現とはAも推定値であって,Yから推定する必要があることを示唆しているとも取れる.
fは同じであるが,fの部分によっては内部状態Xの影響を受けない部分があって,そのような値を用いることでYからAを推定できる.そしてそのAとYよりXが推定できる.
眠いので今日はここまで
それは何故なのか.ここで以前のキーワード「観客も自分の体験で物を見ている」ということを思い出そう.役者の演じる役と同じ体験をした観客が,同じ感覚を再現した演技を見てそれらしく思うということは,同じ状態で物をみたら人は大体同じ感覚を持つという主張が前提にあるとおもわれる.
つぎに「同じ状態」というところを考えてみる.人間は情報理論で言うところの無記憶ではないから当然過去の経験やその結果として得られる現在の感情によって表現は左右され,観客はその出力たるところの演技表現を持って内部の状態を推測する.なりきって振る舞えばそれらしく見えるということは,重要なのは表現そのものではなく表現の裏にある内部状態であるということなのだろう.
出力Y=f(A,X) : 入力A, 内部状態Xとしたとき,最初に挙げた「感覚の再現」はA,Xが既知の時にYは同じ,すなわち観客と役者でfは同じということ.次の「観客は自分の体験で物を見ている」とはXが既知ならばAとYの関係は同じということ.それが任意のXについて成り立つのだからf全体に渡ってfは同じであるということ.
と,自分でもびっくりだが異なるテーマと思っていた2つは数学モデルとして表してみると実は同じことを別の言葉で述べていたに過ぎないのだ.なんだなんだ.
ここで終わろうと思ったが,最初の問いかけ「何故なのか」の答えが書いていなかった.「心から演じればそれらしく振る舞える」とはX^が真の値Xに近ければ対応するY~が真の値Yに近づくということ.そして感覚の再現とはAも推定値であって,Yから推定する必要があることを示唆しているとも取れる.
fは同じであるが,fの部分によっては内部状態Xの影響を受けない部分があって,そのような値を用いることでYからAを推定できる.そしてそのAとYよりXが推定できる.
眠いので今日はここまで
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