楽天三木谷社長インタビューを見て
2005.11.12 Saturday 11:41
CNNの話
CNNではインターネット黎明期の1995年当時CNNのWebサイトを作る人を700人も使っていた.なぜそんなにインターネットに力を入れていたかという話.
従来のテレビではニュースは夜7時からと決まっていた.そこで24時間ニュースを放送することで,帰ってから7時までの間にニュースのファーストタッチを奪うことでCNNは成功した.
ところが,インターネットでは会社から帰る前にニュースが見られてしまう.そこでインターネットのニュースを押さえることでニュースのファーストタッチの地位を押さえる必要がある.
テレビとインターネットの融合の形
放送の形には3つあるとのこと.1つは現状の一方通行型broadcast.
2つ目は双方向型.といってもクイズ番組とかではなくてテレビからショッピングにつなげていく形をイメージしている.
そして,3つ目がコミュニティ.ネット上の仲間が同一の番組視聴体験を共有することで話が盛り上がっていく形.三木谷社長はこれを大事にしたいと言っていた.
自分の解釈とか
インタービューの中で個人が自分の好きな物を見るパーソナルな視聴と家族みんなが1つのテレビの前に集まる形と2つあるという話が出たが,コミュニティという機能はパーソナルな視聴ながらその場にいない人との間ではみんなで1つのテレビを見ているということになる.
そうすると体験をリアルタイムに共有するための機能がもっと必要なのではないか,テレビを見ながら映像,音声でリアルタイムに互いを認識できることで1つの物をみんなで見ているという共有感が高まるのだと思う.
将来を考える
これからテレビとインターネットの垣根が低くなると言ってもそれは明日起こるわけではない.ビジネスではステージマネージメントが重要で,楽天でもそうであったように規模が異なればビジネスモデルも異なる.
50年後の生活を想像し,そして次にそれが5年では何故起こらないのかと考えてみるのがよいのではないか.
今まで50年かかったことが10年で,10年かかったことが3年で起こる時代だ.
AOL・タイムワーナーとの違い
AOL・タイムワーナーがうまく行っていないから先行きを疑問視するのは違う.AOLはナローバンドの時代に顧客を集めた接続型モデル.だが日本ではブロードバンドが普及している.そういう意味ではタイムワーナーとAOLのシナジー効果はブロードバンドの普及するこれからなのではないか.
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