今日の演奏会はすごかった
2008.03.01 Saturday 16:53
三鷹芸術センターで行われたチェンバー・フィルハーモニック東京の第三回演奏会『恋とシャンパンとモーツァルト』へ行ってきた。
最初の『ブルスキーノ氏』序曲でバイオリンで譜面台をたたくところでいきなり度肝を抜かれた。「答えのない質問」ではトランペットとフルートだけの演奏と思いきや、なんか舞台の袖のほうからかなんとなく曲が聞こえてきて、時折トランペットとフルートが短いフレーズを演奏する。
な、な、なんじゃこりゃー。
最初の『ブルスキーノ氏』序曲でバイオリンで譜面台をたたくところでいきなり度肝を抜かれた。「答えのない質問」ではトランペットとフルートだけの演奏と思いきや、なんか舞台の袖のほうからかなんとなく曲が聞こえてきて、時折トランペットとフルートが短いフレーズを演奏する。
な、な、なんじゃこりゃー。
驚きは開演前、会場の入り口にmoët chandonのシャンパンコーナーが設けられているところから始まる。
会場に入ったのは開演10分前ごろだったのだが、今回は入場無料ではなかったためか、席には余裕がある感じだった。
そして一曲目が上に書いたロッシーニの『ブルスキーノ氏』序曲。2ndバイオリンが弓で譜面台をたたいたのを見て、かなり動揺した。こっ、これは...
2曲目はラヴェルの『クープランの墓』。これはわりと普通。ピチカートが多用されているように感じた。
それが終わると全員退席。その後トランペット一人、フルート4人、それと指揮者だけ出てきて、トランペットは所定の席に、フルートは指揮台に一番近い席に丸く着席。室内楽か?と思って見ているとどこからか黄昏を思わせるようなメロディが流れてくる。指揮者も演奏者も止まったまま。そのうちおもむろにトランペットが短いフレーズを演奏する。しばらくして今度は4本のフルートが。そんなこんだでなんだかわからないうちに終了。
最初はこれらが新たな表現への挑戦かと思った。しかし、休憩時間にリーフレットを見たところ、一曲目で譜面台をたたいたのも、3曲目(アイヴスの『答えのない質問』/ Charles Ives "The Unanswered Question")でトランペットとフルート以外が退席したのも作曲者の意図だそうだ。
休憩の後はモーツァルト3曲。歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527と『魔笛』K.620は声楽も入ってガラコンサート風。そして最後が交響曲40番K.550。
(理由は知らないが)打楽器を使わないことにこだわっているとの記述がリーフレットにあり、確かに今回はティンパニーがいなかった。『ブルスキーノ氏』序曲が選ばれたのもそれと関係しているのかもしれない。
ところで弓で譜面台を叩くのを見たとき、自分も普段固定観念にとらわれていることがあるのではないかと考えてしまった。叩けば何でも音は出るので何でも打楽器といえないことはないが、でも普通はそうしない。その理由は安定した音が出せないからではないだろうか。譜面台や楽譜はチューニングできないし、音が安定しなければほかの音と重ねられない。事実今回も譜面台を叩く場面ではほかの楽器はすべて休みだった。
こういうことって他にもあるような気がする。100%を求めたらそれぞれ専用のものを使わなくてはならないが、80%で妥協するならうまく使い回せるとか、代用可能とか。
『答えのない質問』について。リーフレットの解説ではトランペットが「存在する永遠の質問」で4重奏のフルートが「戦う答え」らしいのだが、初めて聴いたら全然わかりませんって。
[まとめ]
今日のステージは前半のサプライズ、後半の華やかさとEntertaiment性が高くとてもおもしろかった。帰りに募金箱があったので1000円寄付してきた。
次回は2008年12月28日(日) 13:30~ ミューザ川崎シンフォニーホール。
過去の演奏会の様子がYouTubeにアップされている。今日の分もそのうちUPされるかな。
会場に入ったのは開演10分前ごろだったのだが、今回は入場無料ではなかったためか、席には余裕がある感じだった。
そして一曲目が上に書いたロッシーニの『ブルスキーノ氏』序曲。2ndバイオリンが弓で譜面台をたたいたのを見て、かなり動揺した。こっ、これは...
2曲目はラヴェルの『クープランの墓』。これはわりと普通。ピチカートが多用されているように感じた。
それが終わると全員退席。その後トランペット一人、フルート4人、それと指揮者だけ出てきて、トランペットは所定の席に、フルートは指揮台に一番近い席に丸く着席。室内楽か?と思って見ているとどこからか黄昏を思わせるようなメロディが流れてくる。指揮者も演奏者も止まったまま。そのうちおもむろにトランペットが短いフレーズを演奏する。しばらくして今度は4本のフルートが。そんなこんだでなんだかわからないうちに終了。
最初はこれらが新たな表現への挑戦かと思った。しかし、休憩時間にリーフレットを見たところ、一曲目で譜面台をたたいたのも、3曲目(アイヴスの『答えのない質問』/ Charles Ives "The Unanswered Question")でトランペットとフルート以外が退席したのも作曲者の意図だそうだ。
休憩の後はモーツァルト3曲。歌劇『ドン・ジョヴァンニ』K.527と『魔笛』K.620は声楽も入ってガラコンサート風。そして最後が交響曲40番K.550。
(理由は知らないが)打楽器を使わないことにこだわっているとの記述がリーフレットにあり、確かに今回はティンパニーがいなかった。『ブルスキーノ氏』序曲が選ばれたのもそれと関係しているのかもしれない。
ところで弓で譜面台を叩くのを見たとき、自分も普段固定観念にとらわれていることがあるのではないかと考えてしまった。叩けば何でも音は出るので何でも打楽器といえないことはないが、でも普通はそうしない。その理由は安定した音が出せないからではないだろうか。譜面台や楽譜はチューニングできないし、音が安定しなければほかの音と重ねられない。事実今回も譜面台を叩く場面ではほかの楽器はすべて休みだった。
こういうことって他にもあるような気がする。100%を求めたらそれぞれ専用のものを使わなくてはならないが、80%で妥協するならうまく使い回せるとか、代用可能とか。
『答えのない質問』について。リーフレットの解説ではトランペットが「存在する永遠の質問」で4重奏のフルートが「戦う答え」らしいのだが、初めて聴いたら全然わかりませんって。
[まとめ]
今日のステージは前半のサプライズ、後半の華やかさとEntertaiment性が高くとてもおもしろかった。帰りに募金箱があったので1000円寄付してきた。
次回は2008年12月28日(日) 13:30~ ミューザ川崎シンフォニーホール。
過去の演奏会の様子がYouTubeにアップされている。今日の分もそのうちUPされるかな。
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