交際費
2008.04.21 Monday 00:59
木村剛の「投資戦略の発想法2008」の中に出てきた「人を動かして何かをできる力を資産として持ちたいと考えたとき,それが株式かもしれないし,人によってはそれが有力者との人脈かもしれない」という部分を読んで.交際費とその意味について思い当たることがあったので記しておこうと思う.
これまで長いこと一緒に仕事をしてきた外注さんとの関係が前年度で終了したので,お別れ会を開催するという話になった.自分は参加しなかったのだが,その外注さんがその会の費用をいくらか負担してくれたという.
この費用はこれまで仕事が大変だったみんなをねぎらって出してくれたものだろうか.そんなはずはない.「もう契約を継続しない」というのに取引先が交際費を出すというのは行動として合理的とは言えず,ということはこの関係が次の(別件での)発注につながるという期待があるからに他ならない.
では,次に発注先を選ぶときは接待費を出してくれるかどうかで決めるのだろうか.そんなはずはない,というかあってはならない.しかし,実際にどのようにして決まっているかは取引先からは見えない訳で,発注額から見れば微々たる接待費をけちって失注するくらいなら少々のことは,と保険として出してしまうのが心理かもしれない(想像だが).
ということは交際費は会社が会社との取引に必要な費用として支払ったものであり,実際にその会に参加した人間にではなく,自社の持つ権力に対して支払われたものであるわけだ.これをあたりまえのように「あの会社はいつも飲み代を負担してくれる」などと安易に考え,しかも「相手持ちならもっと人を誘おう」というのはいかがなものか.
その費用が次の受注への期待を込めたものと理解するのであれば,発注側としてはその費用を飲み代の肩代わりに使うよりもむしろ品質向上・コストダウンや従業員の技術力向上のための教育費・書籍代として使う方が次の受注につながると言うことを明確に伝えるべきではないだろうか.
この費用はこれまで仕事が大変だったみんなをねぎらって出してくれたものだろうか.そんなはずはない.「もう契約を継続しない」というのに取引先が交際費を出すというのは行動として合理的とは言えず,ということはこの関係が次の(別件での)発注につながるという期待があるからに他ならない.
では,次に発注先を選ぶときは接待費を出してくれるかどうかで決めるのだろうか.そんなはずはない,というかあってはならない.しかし,実際にどのようにして決まっているかは取引先からは見えない訳で,発注額から見れば微々たる接待費をけちって失注するくらいなら少々のことは,と保険として出してしまうのが心理かもしれない(想像だが).
ということは交際費は会社が会社との取引に必要な費用として支払ったものであり,実際にその会に参加した人間にではなく,自社の持つ権力に対して支払われたものであるわけだ.これをあたりまえのように「あの会社はいつも飲み代を負担してくれる」などと安易に考え,しかも「相手持ちならもっと人を誘おう」というのはいかがなものか.
その費用が次の受注への期待を込めたものと理解するのであれば,発注側としてはその費用を飲み代の肩代わりに使うよりもむしろ品質向上・コストダウンや従業員の技術力向上のための教育費・書籍代として使う方が次の受注につながると言うことを明確に伝えるべきではないだろうか.
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