稲の間隔の地域差
2008.08.05 Tuesday 23:05
初めて秋山郷を訪れたとき,地理の先生から水田に植えられた稲の間隔について聞いた覚えがある.暖かいところでは間隔が広く,寒い地域では間隔が狭いといった内容だったと思う.そして今までそういうものだと思ったまま年月が過ぎたが,日曜日に棚田を見せてもらった際に「分蘖(ぶんけつ)」という言葉を聞き,稲の間隔が狭い理由を初めて理解した.
田植えの時は2,3本の苗が成長の過程でぱかぱかと割れて茎が増えるのだ.たくさん増えればそれだけたくさん穂が出ることになる.しかし条件が悪いと分蘖がすすまないので,面積あたりの収量を高めるためには田植えの時点で苗の密度を高めにする必要がある,ということのようだ.
ただ,分蘖を進めると稲の高さが高くなって風に弱くなる等,他の条件も考慮して最終的に決められるらしい.
田植えの時は2,3本の苗が成長の過程でぱかぱかと割れて茎が増えるのだ.たくさん増えればそれだけたくさん穂が出ることになる.しかし条件が悪いと分蘖がすすまないので,面積あたりの収量を高めるためには田植えの時点で苗の密度を高めにする必要がある,ということのようだ.
ただ,分蘖を進めると稲の高さが高くなって風に弱くなる等,他の条件も考慮して最終的に決められるらしい.
さて,稲の育つ仕組みが何となく分かったところで最初の話に戻る.
最初に稲の間隔について聞いたときは寒冷地の「地域性」のような言葉で片付けられてしまっていたような気がする.地域ごとの稲の間隔を地図上に図示すればそれで満足してしまうのが地理学者なのだろうか.地理ってこんな薄っぺらい物だったのだろうか.
最初に稲の間隔について聞いたときは寒冷地の「地域性」のような言葉で片付けられてしまっていたような気がする.地域ごとの稲の間隔を地図上に図示すればそれで満足してしまうのが地理学者なのだろうか.地理ってこんな薄っぺらい物だったのだろうか.
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