MYST III: EXILEとソフトを消費すると言うこと
2005.11.23 Wednesday 16:59
MYST III: Exileを1ヶ月ほど前に店頭で見つけて購入して以来少しずつ進めて,やっと先日クリアした.
4000円弱とそんなに高い価格ではなかったもののクリアした期間で考えるとあっという間に消費してしまった気がして悲しい.ゲームの性格上2回以上遊ぶのは難しいのでゲーム終了と共に一気に価値が0に落ちた感じだ.
4000円弱とそんなに高い価格ではなかったもののクリアした期間で考えるとあっという間に消費してしまった気がして悲しい.ゲームの性格上2回以上遊ぶのは難しいのでゲーム終了と共に一気に価値が0に落ちた感じだ.
100%自力解決したのならまだ救われるのであるが,途中3回ほどどうしてもわからなくてネット上のヒントを見てしまったのだ.確かにヒントを見れば先に進むことは出来る.でも先に進みにくい点がゲームの価値なのであるから,その部分についてはゲームの価値を味わいきれずに捨ててしまったとも言える.
今回最も気になったのは「先に進む」という感覚だ.大抵のゲームでは「先に進」んでクリアすることが1つの目的となっている.アクションゲーム等答えがわかっても練習を積まなければそれを実現するのが難しいならば答えを聞くこと自体はそんなに問題にはならないが,MYSTの場合は手順通り行えば必ず解決してしまう.
先に進むことで得られるのは達成感であり,答えを知ることによって先に進んでも自ら達成したという感覚が得られないことが価値を失ったと感じる原因だろう.
答えを見て進むのは,問題集の解答を見てしまうのとは違うのだろうか.「頭の体操」に代表されるクイズ系の本と比べたらどうだろうか.問題集の解答を見ても,そこで知った手法は次につながる.そしてそれが解けるようになること自体が自分の能力向上につながる.
MYST III: Exileが自分に残した物を考えてみると,あわてて進まずに立ち止まって周りをよく見ることで気付くことがあるということくらいだろう.(ただ,この点では移動後の向きが固定されるというゲームシステムを逆手に取ったトリックはいただけない.)
プレイ中に楽しければそれでよいという考え方もある.この考え方に近い物と言えば映画だろう.時々遊ぶDiablo IIもどちらかといえば仲間と時間を楽しく過ごすという面が大きいと思う.
MYST系ゲームは絵や音楽に定評があり,またゲーム中にも体験していると感じさせるような動画,イベントもあることはあるが,要素としてはあまり大きくはないと思う.
初代MYSTからつながるストーリーを追うのが主目的ならば進めることが最優先でもそんなに損した気にはならないだろう.ただ,以前のゲームとのつながりを切り離して考えればそんなに
本と比べたらどうだろうか.本はある意味知識を自分にコピーするもの.つまり読み終わってもそれが自分に何らかの変化を及ぼすのであれば無駄ではないと言える.この意味ではゲームを解くことが自分の知識・能力向上に役立ったとは答えにくい.
やはり自分としてはクリアすることが最優先と思いつつもその消費のペースが早いと損した気になるという理不尽な不満があった.
進むためにヒントを見てしまったものの,よくよく見渡してみればその景色の中にヒントがあることもあり,心の焦りが問題の元凶という気もする.心の余裕が無いと損した気になる,そういうゲームなのかもしれない.
「先に進む」感覚
今回最も気になったのは「先に進む」という感覚だ.大抵のゲームでは「先に進」んでクリアすることが1つの目的となっている.アクションゲーム等答えがわかっても練習を積まなければそれを実現するのが難しいならば答えを聞くこと自体はそんなに問題にはならないが,MYSTの場合は手順通り行えば必ず解決してしまう.
先に進むことで得られるのは達成感であり,答えを知ることによって先に進んでも自ら達成したという感覚が得られないことが価値を失ったと感じる原因だろう.
答えを見て進むのは,問題集の解答を見てしまうのとは違うのだろうか.「頭の体操」に代表されるクイズ系の本と比べたらどうだろうか.問題集の解答を見ても,そこで知った手法は次につながる.そしてそれが解けるようになること自体が自分の能力向上につながる.
MYST III: Exileが自分に残した物を考えてみると,あわてて進まずに立ち止まって周りをよく見ることで気付くことがあるということくらいだろう.(ただ,この点では移動後の向きが固定されるというゲームシステムを逆手に取ったトリックはいただけない.)
プレイ中の感覚
プレイ中に楽しければそれでよいという考え方もある.この考え方に近い物と言えば映画だろう.時々遊ぶDiablo IIもどちらかといえば仲間と時間を楽しく過ごすという面が大きいと思う.
MYST系ゲームは絵や音楽に定評があり,またゲーム中にも体験していると感じさせるような動画,イベントもあることはあるが,要素としてはあまり大きくはないと思う.
初代MYSTからつながるストーリーを追うのが主目的ならば進めることが最優先でもそんなに損した気にはならないだろう.ただ,以前のゲームとのつながりを切り離して考えればそんなに
後に残される物
本と比べたらどうだろうか.本はある意味知識を自分にコピーするもの.つまり読み終わってもそれが自分に何らかの変化を及ぼすのであれば無駄ではないと言える.この意味ではゲームを解くことが自分の知識・能力向上に役立ったとは答えにくい.
振り返って
やはり自分としてはクリアすることが最優先と思いつつもその消費のペースが早いと損した気になるという理不尽な不満があった.
進むためにヒントを見てしまったものの,よくよく見渡してみればその景色の中にヒントがあることもあり,心の焦りが問題の元凶という気もする.心の余裕が無いと損した気になる,そういうゲームなのかもしれない.
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