にょろぷにらん

フリーのSNSというとOpenPNEが有名．しかし職場内SNSとして使うにはちょっと合わないかな，と思っていた．

[現状]
現在の職場内ホームページは掲示板みたいに誰でも記事を投稿でき，そこにコメントがつけられるようになっている．しかし，当初から書き込みをする人は限られており，最近書き込みがめっきり減った．また書き込みも外部ニュースサイトからのコピペが多い．

[分析]
* そもそも全員に訴えかける内容があるか？ 興味がある人だけが集まる場ではなく，職場のほぼ全員が見る場所に書き込むにふさわしい内容なのだろうか？と考えてしまう．ある意味日本人的．
* そのため，一部の人にだけ役に立つ情報などにはふさわしくない．
* 記事の分類が実態に合っていない（運用の問題）
* そもそも書き込み方がわからない（運用の問題）

[考え]
まず外部のリンクが多いことから掲示板よりもSocial Bookmarkの方が向いているのではないか？と考えた．そもそも外部の情報に対して独自の意見を長々と書く時間が業務中にあるとも思えない．

次に各自のもつネタについて．結構共有する価値のある情報は転がっていそうな気がするのだがあんまり出てこない．業務の主流ではないが誰もがほしがっているネタとかもあるはずなのに．出てきたとしてもプロジェクト内部のメーリングリストで，後から参照しづらいし．そもそもメーリングリスト使いすぎ．

そこで，全員に押しつけるのではなく見たい人が見ればよい，あるいは必要なときに検索して見つかればよいという前提にした方が小さなことでも文字になるのではないかと考えた．その場合，テーマにあった記事を書く（ネタを差し出す）掲示板よりも，記事が自分に所属していると感じられるblogにした方が書き込みやすいのではないか．（全文検索ができれば，利用時には差はない）

しかし，みんなで共有するに値する記事というのはあると思う．そういう物についてはDigg.com のように他薦で表に出るようにすれば二人以上が共感した物が表に出てくるので，賛同者がいるという点で書いた人にもインセンティブになるだろう．他薦する方は単にクリックするだけなので手間はかからない．

この要件を満たすシステムを使って
1. 各自が業務での発見，気づきなどをメモしたり，興味深い記事をブックマークしたりする
2. それを見た人がコメントを書いたり，Diggしたりする．
3. Diggページを作って，人気のある内容がPortalに出るようにする．
4. 記事は後から検索できる
とすれば，現在落ちて消えてしまったり，個人の中に留まっていたりするような情報が表に出てくるのではないかと思う．

[結論]
職場SNSに欲しいもの
* Social Bookmark (ブックマーク共有による外部情報共有)
* Blog (暗黙知の文書化)
* Digg

SKIPには上に書いた以外にも，情報共有にふさわしそうな機能がSKIPにはいっぱい詰まっている．Diggは無いみたいだけど，それはSNSとは別なPortalを意識した場合のものなので，純粋なSNSにはそぐわないためかも．DBを参照すれば内容の一部をPortalに出すこともできるんじゃないかな．