にょろぷにらん

普通の人は通信システムのユーザになりうることはあっても，(通信会社に勤務していない限り)ネットワークの管理をすることは無いのでO&Mの意味合いが理解できないのではないかと思う．

自分も最初の頃はこんな風に思っていた．
Fault Management - なんかアラームがでたら画面に出せばよいのね？
Performance Management - なんかデータを取って加工すればよいのね？
Configuration Management - なんか設定値を変更できればよいのね？

ちょっと単純化しすぎである．たしかにこのレベルの理解でも開発はできるが最初に書いた「何故？」には答えられない．

でもネットワーク管理をやってみると次のようなことが起こる．
「あれ？なんかつながらないんだけど...→本当だ．いつからだろう...」→Fault Managementができていない

「人の入れ替わりが激しくて設定が面倒くさいなぁ．」「この前何を変えたっけ？」→Configuration Managementができていない

「IPアドレスが足りないんだけど？あれっ，いつの間に！」「なんかネットワークが時々止まらない？」「ネットワークをGigabit Etherに変えたら効果あるかな？」→Performance Managementができていない

まあほとんどの時間は普通に動いているのだけど，年に1回とかいう頻度でこういったことが発生する．その場合に以下に素早く障害回復できるか，過去の変更をトレースできるか，ネットワークの現状を認識して潜在的な問題の発見や将来の見通しの判断ができるか．こういうことが問われるのがO&Mなんだと思う．