夏の夜の夢(All Mendelssohn Program)
2009.03.08 Sunday 14:59
昨晩はチェンバー・フィルハーモニック東京の第五回演奏会に行ってきた.今回は「オールメンデルスゾーンプログラム」で,演目は以下の通り.
『夏の夜の夢』序曲 作品21
『ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)序曲』作品26(原典版)
交響曲第4番イ長調 作品90『イタリアン』
シェイクスピアの劇のための付随音楽『夏の夜の夢』作品61 (全曲)
『付随音楽』の演出が非常にすばらしい演奏会だった.
(後日写真数点追加予定)
『夏の夜の夢』序曲 作品21
『ヘブリディーズ諸島(フィンガルの洞窟)序曲』作品26(原典版)
交響曲第4番イ長調 作品90『イタリアン』
シェイクスピアの劇のための付随音楽『夏の夜の夢』作品61 (全曲)
『付随音楽』の演出が非常にすばらしい演奏会だった.
(後日写真数点追加予定)
会場である三鷹市芸術文化センターへは開場18時少し前に到着.そうしたら既に行列ができていた.といっても実際はこの程度の行列であれば十分好きな場所に座れる程度には広いホールである.
今回は事前に図書館にてメンデルスゾーンの夏の夜の夢と交響曲第4番を借りて予習しておいた.どちらかと言えば純粋な感覚と言うよりは期待通りかどうかという見方になっていた.そうは言っても完璧に覚えているわけではないので,「なんとなくこんなところ無かったな~」とか「テンポがちょっと違う感じ」とかいう程度である.
夏の夜の夢「序曲」の冒頭とその後何回か出てくるフルートが綺麗に安定してはいなかったところとか結構難しいのかなと思ったり,バイオリンの小刻みな動きが多いなと思ったり,「イタリアン」での休憩までは「期待したほどレベルが高くないかも」という感じで聞いていた.
そして休憩を挟んで始まった『夏の夜の夢』作品61.二階席上段に合唱団が一列に並んだ.出だしはあらかじめ予習していたとおり.しばらく演奏を聴いていると突然天井から声が... ぴたりと演奏が止まりナレーション(というより声優に近い感じ)が響き渡る.妖精パック?
その後は声と演奏が交互になったり重なり合ったりしながら進行.途中では合唱や有名な結婚行進曲などが入って話が進んでゆく.
そして話も大団円となり,合唱,ナレーション,オーケストラが一体になったクライマックスを迎え,会場には拍手が響き渡った.
まず,何はともあれ『夏の夜の夢』作品61の演出が素晴らしかった.まず先日借りてきたCDには『全曲』は入っていなかったのに対し,今回の演奏は『全曲』である.収録されていなかったところは何かというと『効果音』である.これはナレーション(というかラジオドラマ)が無ければ意味が全く分からない.森の中を進む音,静けさの表現.それにまた,結婚行進曲の後に葬送行進曲というのもあるのだが,どうしてこの2つが順に出てきているのかもストーリー抜きでは意味不明だったであろう.『劇』の代わりに音声を使うことでストーリーを補完し,全体としてわかりやすくかつ華やかで楽しめる内容になっていたことが今回のサプライズである.
...と,ここまで書いて今回はパンフレットの解説を全然読んでないことに今頃気づいた.いつもは開演前に読むのに,今回は何故か読んでなかったなぁ...合唱の歌詞も全部書いてあった.
次のポイントは(前回の「ナチュラルホルン」に続く)楽器へのこだわり.
Wikipedia:夏の夜の夢 (メンデルスゾーン)を見ると分かるが,楽器編成に「オフィクレイド」というのがある.最初始まったとき「なんかユーフォニウムみたいだけど妙に長い楽器があるなぁ」と思ったのがこれ.初めて見た.
会場の外で「東京ヒストリカルブラス」のチラシを見つけ「あ,同じ楽器だ」と席に持ち帰ってよく見たら,演奏しているのもまさにこちらの人だった.
そして無性に浜松の楽器博物館に行きたくなった(^^).
昨年からどうしようかと迷っていたのが,サポーターズクラブという名の寄付.昨年度は5千円 or 5万円の2択だったのだが,今回はレパートリーがぐんと増えている.そして「定額給付金ご活用プラン」には笑った.
5000円はVIP席では無くなっている...と,言っても12月のミューザ川崎では相当数を招待席に割いていたからなぁ.
ここに書いてもしょうがないけど,8000円のVIP席+自由席各1枚ってのはどういう感覚なんだか謎だよね.5000円の席と比べて自由席がVIPに変わっているけど,これじゃあ二人で並んで座れないジャン!
そういうわけで,(定額給付金を当てにしているわけではないけど)結局1万2千円を払ってきた.
でも2回の公演に4枚ずつ8枚ということは12000/8 = 1500円/枚.前売り券と価格は同じ.それ以上だと前売り券より単価は安くなる.というか普通の前売り券より安く配って寄付になっているのか謎.
次回の公演は10月12日(月・祝) 14;00~ 新宿文化センター大ホール.1800人収容なら2万円出して8席押さえておいても... そんなに誘う相手が見つからないか...
今回は事前に図書館にてメンデルスゾーンの夏の夜の夢と交響曲第4番を借りて予習しておいた.どちらかと言えば純粋な感覚と言うよりは期待通りかどうかという見方になっていた.そうは言っても完璧に覚えているわけではないので,「なんとなくこんなところ無かったな~」とか「テンポがちょっと違う感じ」とかいう程度である.
夏の夜の夢「序曲」の冒頭とその後何回か出てくるフルートが綺麗に安定してはいなかったところとか結構難しいのかなと思ったり,バイオリンの小刻みな動きが多いなと思ったり,「イタリアン」での休憩までは「期待したほどレベルが高くないかも」という感じで聞いていた.
そして休憩を挟んで始まった『夏の夜の夢』作品61.二階席上段に合唱団が一列に並んだ.出だしはあらかじめ予習していたとおり.しばらく演奏を聴いていると突然天井から声が... ぴたりと演奏が止まりナレーション(というより声優に近い感じ)が響き渡る.妖精パック?
その後は声と演奏が交互になったり重なり合ったりしながら進行.途中では合唱や有名な結婚行進曲などが入って話が進んでゆく.
そして話も大団円となり,合唱,ナレーション,オーケストラが一体になったクライマックスを迎え,会場には拍手が響き渡った.
まず,何はともあれ『夏の夜の夢』作品61の演出が素晴らしかった.まず先日借りてきたCDには『全曲』は入っていなかったのに対し,今回の演奏は『全曲』である.収録されていなかったところは何かというと『効果音』である.これはナレーション(というかラジオドラマ)が無ければ意味が全く分からない.森の中を進む音,静けさの表現.それにまた,結婚行進曲の後に葬送行進曲というのもあるのだが,どうしてこの2つが順に出てきているのかもストーリー抜きでは意味不明だったであろう.『劇』の代わりに音声を使うことでストーリーを補完し,全体としてわかりやすくかつ華やかで楽しめる内容になっていたことが今回のサプライズである.
...と,ここまで書いて今回はパンフレットの解説を全然読んでないことに今頃気づいた.いつもは開演前に読むのに,今回は何故か読んでなかったなぁ...合唱の歌詞も全部書いてあった.
次のポイントは(前回の「ナチュラルホルン」に続く)楽器へのこだわり.
Wikipedia:夏の夜の夢 (メンデルスゾーン)を見ると分かるが,楽器編成に「オフィクレイド」というのがある.最初始まったとき「なんかユーフォニウムみたいだけど妙に長い楽器があるなぁ」と思ったのがこれ.初めて見た.
会場の外で「東京ヒストリカルブラス」のチラシを見つけ「あ,同じ楽器だ」と席に持ち帰ってよく見たら,演奏しているのもまさにこちらの人だった.
そして無性に浜松の楽器博物館に行きたくなった(^^).
昨年からどうしようかと迷っていたのが,サポーターズクラブという名の寄付.昨年度は5千円 or 5万円の2択だったのだが,今回はレパートリーがぐんと増えている.そして「定額給付金ご活用プラン」には笑った.
5000円はVIP席では無くなっている...と,言っても12月のミューザ川崎では相当数を招待席に割いていたからなぁ.
ここに書いてもしょうがないけど,8000円のVIP席+自由席各1枚ってのはどういう感覚なんだか謎だよね.5000円の席と比べて自由席がVIPに変わっているけど,これじゃあ二人で並んで座れないジャン!
そういうわけで,(定額給付金を当てにしているわけではないけど)結局1万2千円を払ってきた.
でも2回の公演に4枚ずつ8枚ということは12000/8 = 1500円/枚.前売り券と価格は同じ.それ以上だと前売り券より単価は安くなる.というか普通の前売り券より安く配って寄付になっているのか謎.
次回の公演は10月12日(月・祝) 14;00~ 新宿文化センター大ホール.1800人収容なら2万円出して8席押さえておいても... そんなに誘う相手が見つからないか...
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