andLinux
2008.02.24 Sunday 19:59
andLinuxはWindows上でLinuxを動かすcoLinux(Cooperative Linux)とそのUbuntu Linuxイメージ,Windows用X-Server Xming,ランチャをひとまとめのインストーラにしたもの.ちょっとLinuxを試すのに使えるかなと思ってインストールしてみた.
[良いところ]
- パッケージはUbuntu同様,Synaptic package managerで追加できて便利
[問題点]
- ネットワーク設定に使われる192.168.11.xがBuffaloのルータと干渉
- 日本語入力環境を整えようとして挫折
- アイコン化されると行方不明になる
(手順は後述)
日本語入力を使わない前提とすれば使える.あるいは日本語もコピペでがんばれる範囲なら使える.というレベルでは,せっかくのKDEソフトが役に立たないので,KDE版を入れる意味はなさそう.
[良いところ]
- パッケージはUbuntu同様,Synaptic package managerで追加できて便利
[問題点]
- ネットワーク設定に使われる192.168.11.xがBuffaloのルータと干渉
- 日本語入力環境を整えようとして挫折
- アイコン化されると行方不明になる
(手順は後述)
日本語入力を使わない前提とすれば使える.あるいは日本語もコピペでがんばれる範囲なら使える.というレベルでは,せっかくのKDEソフトが役に立たないので,KDE版を入れる意味はなさそう.
インストール
ホームページからインストーラをダウンロードして実行すればよい.今回はリッチに600MB以上あるKDE版(つまりKubuntu)をインストールしてみた.
インストール設定は,NT Serviceには登録しない,cofs利用とした.
インストールが完了すると再起動が求められ,再起動するとタスクトレイにKDEのアイコンが現れる.
さて,早速デスクトップに作られた"Start andLinux"をダブルクリックすると...なんか様子が変.とりあえずランチャーからコンソールを起動したらうまくいったみたい.しかし,その後ネットに接続できなくなっていることに気づく.
coLinuxとWindowsはTAP-colinuxという仮想インターフェースでつながっているのだが,初期値としてLinux側に192.168.11.150, Windows側に192.168.11.1が設定される.この192.168.11.xというサブネットはBuffaloのルータの初期値と同じなので,ネットワークにつながらなくなってしまった...(泣)
TAPアドレスの変更
以下の方法でアドレスを変更して解決できた.andLinuxのFAQにはLauncherの設定しか載っていないので,まとめておく.
[初期値] Linux: 192.168.11.150, Windows 192.168.11.1
[変更後] Linux: 192.168.200.150, Windows 192.168.200.1
[Linux側]
まず,つながらないままランチャーからKControlを起動し,Internet & Network -> Network Setting を開く.eth1が192.168.11.150となっているので,今回はここを192.168.200.150に変更した.
(追記 2008.03.09)
XFCE版(小さい方)ではこのような設定画面は無い./etc/network/interfaces に記述されているIPアドレスとゲートウェイをエディタで書き換える.
ここでApplyを押すとIPアドレスが変更されてつながらなくなってしまうため,Apply押す前にKonsoleを起動して /etc/profile のアドレスを書き換える.(Applyを押した場合でもLinuxを起動し直してConsoleで接続すれば設定変更は可能)
/etc/profile 末尾にある以下の部分をWindows側のIPアドレスに書き換える.
# set DISPLAY env variable192.168.11.1 => 192.168.200.1 にエディタで書き換えた.
export DISPLAY=192.168.11.1:0.0
export ESPEAKER=192.168.11.1:16001
export PULSE_SERVER=192.168.11.1
この後andLinuxを再起動する必要がある.
[Windows側]
ネットワークのプロパティからTAP-coLinuxを選んでIPアドレスを192.168.200.1 に変更する.
最後にLauncherの設定.これはandLinuxのFAQページに書いてある.
レジストリの \\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\andLinux\Launcher\ に値を設定する.再利用できるようにレジストリファイルを作成しておいた.→ここからダウンロード
レジストリを書き換えたら,タスクトレイのランチャーを再起動する必要がある.右クリックでExitして,プログラム→スタートアップから再度起動.
日本語入力
さて,無事使えるようになったのでランチャーからKonqueror(家じゃない方のアイコン)を起動してみた.Locationバーに http://www.google.com と入力するとGoogle検索画面が表示される.おもむろに検索ワードを入れようとした段階で日本語が入力できないことに気づいた.
どうもXmingで日本語入力ができたという話を見かけないので,とりあえずあきらめる.WindowsからのCopy & Pasteはできるのでテキストエディタとクリップボードを使えば入力できないことはないが,現実的ではない.
表示の日本語化
まずSynaptic Package managerをランチャーから起動して,"i18n-ja"で検索して出てきたパッケージをインストールする.その後KContorlからRegional & Accessibility -> Contry/Region を開く.右にある[Add Language]ボタンからOther Languageを選ぶとJapaneseが現れるので,それを選択してApply.
これをやると確かに日本語化されるのだけど,ウィンドウのタスクバーに日本語が表示できないみたいで,???になってしまう.
アイコン化
ソフトの中には(KDEの)タスクバーに常駐するタイプのものがある.(Messenger, FeedReader等).タスクトレイに入ってしまうとWindowsのタスクバーには残る物の,そこをクリックしても何も出てこなくなってしまう.
そうなったらタスクバーの当該ソフトの上で右クリックして「最大化」すると,X-windowの画面広がった中に問題のソフトが元の姿で出てくる.その状態で最大化をキャンセルすると地のX-Window画面が消えて無事元の大きさに戻る.
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